Rarah
ピソ斡旋の田中さんに早めにいったほうがよい、仕事のできる方だし 私の知り合いだといえば配慮してくれるでしょう、
と。
また一月からパセオに掲載されている万紀さんの書くエッセイのイラストは
なんと
Sarahのもの!
サラはセビージャでペンキ塗りをしている時にあって
その時すでに踊りはフェイドアウトぎみ。
ファナ・アマジャのクラスにもあまり顔を出さなかった。
それから数年後 セビージャのヒラルダやお城の外壁、ハルディンの境目で
絵を売る彼女にあった。
痩せて青白い肌に ブルーグレーの瞳。
夏なのに暑そうに見えず
絵を売る姿は みすぼらしく 同情にも買いたいと思う絵はなかった。
ケント紙にペンでセビージャの風景を描き 水彩で着色していた。
観光客用だから、とうつむいた。
彼女は妊娠していた。
またまた数年後。
万紀さんに誘われ ケリーがバルで歌を歌うから行こう・今日は私の誕生日だしいっぱい奢るね!って。
わたしはケルト音楽が大好きだし
ルーツがアイリッシュなアーティストが好きなのにも根本的なアイデンティテイの問題が私と何か共通しているんだろう。
アイルランドの週末の路上は最高のライブ会場になる話とケリーがサラと結婚した話を聞いてとてもうれしかった。
しかし もっと驚いたのは
お金がなくて病院にもいけず、万紀さんが助産婦をして本当に真っ白〜な天使のような赤ちゃんを取り上げたという。
そりゃあたいへんだったと。
サラとケリーと万紀さんをそれぞれ別々に知っていて 私の心に、何か心にひっかかる好きな人たちが
つながっていたことがうれしかった。
またまた数年後、
サンタクルースのど真ん中にある・かなりいい家に
彼らは住んでると
万紀さんから聞いた。
わたしは ケリーの音楽か サラの絵が売れて
カジェ・フェリアのボロアパートから抜け出せたのかと思い心が踊ったが
違った。
遺産が入ったのだという。
やっぱり!
人は担保無しで冒険はできない。
担保は時に愛情でなりうる。
わたしは自分の貧乏さをつねにひがみ続けてきた。
貧血ぎみな顔をして(まつ毛まで白い北欧人だったからそう感じた?いや!)
極貧の生活をしながら なぜあんなに余裕なんだろう、って。
バックにお金持ちがいれば 妊娠していても あんなに固くて冷たい石にすわって 絵を描き・売ることができるのか。
わたしはいつも自転車にのっていたから
心配でいつもサラをさがしに行ったもんだった。
でも万紀さんの部屋に飾ってある サラSarahの絵は、抽象画であたたかく 素敵な小さな絵だった。
ほしいなと思った。
名前はわすれたが ケリーとサラの子供を取り上げたお礼にもらったんだという・・。
『 理香へ こちらは酷暑の極で、バテ気味です。 ピソ斡旋の田中富子さんは仕事のできる方だし、私からの紹介と言えば多少配慮してくれるかもしれません。ただしビエナルの時期は多くの人が来るので、早めにしたほうがいいですよ。 パセオには今年の1月号から、理香も知っているSarahのビジュアルカット絵入りで、“アラベスクつれづれ”というタイトルのエッセイを連載しています。毎月七転八倒です。。。 体をたいせつにね。会えるのを愉しみにしています。万紀 』
万紀さんに会いに行かなくちゃ!
エッセイもまだ読んででないから 読まなくちゃ〜(゜_゜)(。_。)
- 2008.07.28 Monday
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- 11:33
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- by コバヤシリカ・プロフィール