今日は公園散策→人形展→写真展。二人のいい女とデートした。
詳しく言えば、恵子とぶらぶら代々木公園に行って木に触る予定だった。カリが「木に触れば元気になるよっ!」って言ったから急に木のある処に行きたかった。
原宿駅で待ち合わせした。でもまずは明治神宮だよって、恵子は馬鹿真面目に拝んだりお守りを買ったりしていた。木々が神々しいような厳かなような雰囲気を出している様だと思ったけれど、なんかすべて嘘臭かった。
誰に拝んだの?って聞いたら、ナオ達だよ、って。娘がいるって凄いなぁ、その時恵子をすごく尊敬した。それは嘘臭くなくて真実だと思った。
わたしは暗くて湿ってるから早く開けて明るい公園に行きたかった。二人で男の悪口をいいながら、しかし結局なんだあんな奴とか言いながら大好きなんだなぁ、って思った。
代々木公園はイチョウが黄色くなっていて可愛いかった。恵子と烏の羽やドングリや銀杏が落ちているのを見つけて小学生みたいな気分になった。
恵子はわざわざ落ち葉の中にブーツを突っ込んで枯葉を蹴飛ばしてるから、子どもみたいでなんだか羨ましくなり、わたしも真似して子供みたいな気分になってワクワクした。
烏の羽が落ちていたからこわーい、って言った。そしたら恵子が黒魔術って知ってる?聞くからなあに?って聞いたら、黒魔術っていうけど、全然恐くないものを呪いたい人の家の前に置くんだって、とか言う。じゃあ、カラスの羽100本とトカゲの死体とゴキブリとかにしようよ!ってことにした。
◯◯ってことにしよう!っていう二人だけの秘密って小さい時によくしたなぁーって嬉しくなった。
そのあと、ラルカに会った。
美人だから会うのがワクワクした。彼女は渋谷のつけ麺やすべえにいて、わたしとけいこは原宿のじゃんがらラーメンにいた。
明治通りを歩き、出会った処で落ち合うことになった。
まずはお茶した。
純粋な人がわたしは好きなんだぁ、と思った、
ラルカが人形展に行きたいっていうからついて行った。
この人形作家は知っていた、四ツ谷シモンに興味があったハタチそこそこのわたしだったから。
わたしは成長したが、このお婆さんはまだ人形に拘って、まったく作風が変わらないのはどおかと思った。
展示の時間が過ぎて行っても開けてくれて、しかも見にきてくれるんだから、みんな自分のファンだと勘違いしているところも勘違いも甚だしいと思った。
若く才能溢れる武蔵美の女の子がいた。この女の子はこのお婆さんの人形にスッカリハマってしまって、お付きの者みたくなっていた。
わたしはけいことラルカと一緒に居たから、自分の存在が薄まるみたいに思って楽チンだった。
おばあさんと気軽に写真を撮ったり撮られたりした。
次は写真展だった。
ギャラリーは、人形展から数十m先にあり、はなもちならない自分は特別だ!っていう集団の缶詰めで、わたし達三人も同化していた。
写真は結構よかった。ワインも振舞われ、気分は悪くなかったから作家さんと写真をとった。
しかし、FBなんかにバンバンあげてくれ、とワインで赤らんだ顔で言ったので興ざめしてしまった。
そこで、フラメンコのコスチュームを先日手がけたという素敵なご婦人と出会った。
多摩美のテキスタイルの教授でしかも、共通の知り合いがいた。
うん。特別な集団だと思った。
ラルカはカメラマンに媚びようとしている様はナチュラルな普段のラルカだった。
お金が無い、写真集買えない、打ち上げに行けないと悩んでいたが、結局お金をおろして打ち上げに行くことにしたみたいでバイバイした。