イケメン浮浪者

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    ある寒い朝にわたしは、浮浪者が死んでいないか確認するようにして家と駅を往復していた。

    越して間もない 近所の閑静な高級住宅街をよそよそしく 私は歩いていたと思う。

    そのある浮浪者は、なりたてなのか わたしにはわからなかったが、 肌が健康的で、髪も汚くない。
    つまり、浮浪者らしからぬ汚さに欠けているのだ。
    そして若いように感じるし、何よりイケメンだ。

    そしてなんと、近所の品のよい奥様方と仲良くお話をしているではないか!

    彼は長い髪を片方にまとめて、公園の石のベンチに座り、買い物帰りの綺麗な奥様を真っ直ぐに見て何やら話している。
    奥様はビニール袋を2.3つぶら下げて立ちながらお話しているのだ。

    始めは驚いた。

    しかし、一度、二度三度とその場面に遭遇するうちに、それは当たり前の光景なのだと認識。

    なんと驚いたことに毎回おしゃべり相手の奥様は違うのだ。

    品の良い白いコートの品のいい茶髪ボブの奥様。理髪そうなショートカットでモノクロ格子のコートの奥様。
    ロングヘアの先をカールさせて仕立ての良い鮮やかなグリーンのコートの奥様。
    シンプルで見るからに高級品のチャコールグレーのダウンコートに ハラコのバックを片手のキャリアウーマン風奥様。

    どの奥様もスーパーのビニル袋を片手に、親密に何やら面と向き合い、お話をする。
    そう、全員が近くにより、面と面を向き合わせお話をしている。

    臭くないんだろう。やはりイケメンだからか?


    どの奥様ももしかしたらわたしと歳は変わらないのかも知れない。
    若いのかも知れない。しかし、わたしとはまったく吹く風がちがうように見える。
    この辺りの閑静なお家から出てきそうな落ち着いた品の良さが滲み出ている。
    家に帰れば、広い部屋の掃除に料理、洗濯。娘や旦那さまのお世話でやることはいっぱいなのだろうと思った。

    わたしはいろいろ想像する…
    今日はうちの旦那が居ないからシャワーでもどうぞ、とか言ってるのだろうか?
    それとも 食べものをあげる約束?


    わたしより先住民である彼は、一ヶ月よりは路上生活をしているんだろうし、髪もまともには洗っていないはずである。

    一ヶ月以上洗わない髪がどんなことになるかわからないが、
    髪の素材を失くすくらいてらっとし、レゲエの人のようになるんじゃないかとおもう。

    わたしが心配しなくても、彼にはたくさんの心配してくれる人がいそうだとおもい、それ以来その浮浪者の安否を気にしなくなった。




    タンゴ・ガルデルの亡命

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      越してからDVDとVIDEOが見れなかったが、昨夜いたるくんが来てコードを新しいのに付け替えてくれ みれるようになった、わーい!
      タンゴ・ガルデルの亡命みてる。ピアソラと共に長く伸びた脚が絡む…大画面、最高!
      わたしにとってタンゴは、あのねばった感覚の中に人々の熱い情を感じ、
      二十歳そこそこのわたしを魅了した。
      あの脚の長さにうっとりとさせられ、また 完全なる敗北を骨格の中に見出し、諦めなければならなかった辛い出来事でもあった。
      そうそう、スギモトアヤくらいの容姿を最低もっていないと見られない!

      だから、わたしはフラメンコをやってる。身体が薄っぺらく短足でも 太っていて頭でっかちでも 若すぎても老いてもその年輪が素敵な、それ…
      フラメンコを踊れば、歌えば、奏でれば、体系のコンプレックスが魅力につながっていく!
      太っていようが、ピチピチだろうが、ガリガリだろうが、生活に疲れた女だろうが、金持ちの坊ちゃんお嬢ちゃんだろうが、
      瀕死のおじいさんだろうが、ちいさな子供だろうが、すべて「うまみ」となり融合されて鍋の中で煮込まれてゆく・・。

      フラメンコは、その人生そのものをそのまま刻印する魂の表現。
      だからやってるー!



      一期一会ライブ

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        第一弾は大阪!


        3/8土)@大阪 グロリア
        1800-1st/1930-2nd
        各部3500円/通し6500円

        出演
        b吉田悦子、岩田玲子、小林理香
        c濱田あかり g東勇人




        チケット
        kobayashi@rica-flamenca.com

        Luna llena

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          昨夜、月光浴して帰ってきた。

          今日はまん丸いお月さまのせいか、はたまた玲子ちゃんから手作りの牡蠣オリーブ油漬けが美味しくてたくさん食べ過ぎたせいか よくわからないが、
          とにかくじっとしていられなかった。

          外に出た。激 寒い。
          しかし真上に居る満月からサンサンとは言わないな、月月(ゲツゲツ)と?真上から頭(こうべ)に降り注がれる
          月の光のシャワー。←そんな爽やかなもんじゃないんだよ月って言うのは!
          なんかカレンダーマヤ的に言うともっと銀河からコネクトしてるとか、
          でもそんな神秘的な感じだ。
          パワーを感じた、本当に!

          浴びた浴びた、月の光を。

          人知れず静かに魔法というほどふわふわしてなくて、お清めと言うほど信心深くはない感じ。



          謹賀新年

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            今年もよろしくお願いします!
            さて、お知らせです。

            ☆山梨クルシージョ 1/13.27(月)
            ☆水戸クルシージョ 1/25,26(土日)
            ☆オープンクラスは1/12.19(日)


            ☆2/7 金)ライブ@パペラ(新宿御苑)
            19:30-/¥4000円(チャージ、インドカレー、ドリンク付:要予約)
            g小林亮、c阿部真、v三木重人、b小林泰子、小林理香


            2月日曜オープンクラス

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              2/2,23

              1230-1345 基礎 テクニカ(75分/3500円)
              1400-1500 ブレリア,ハレオ(60分/3000円)

              2クラス で500円引き。
              Rica de Arco生徒でさらに500円引き。

              ちなみにこれからのオープンクラスは、1/19. 2/2.23 3/9.23 になります。


              取り急ぎ、業務連絡でした( ´ ▽ ` )ノ

              Feria de Sevilla

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                今年のフェリアは、4/16-21。
                セマナサンタを逆さんすると…

                http://m.tokuhain.arukikata.co.jp/valencia/2013/01/post_70.html

                いろは時から生まれる

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                  いろは時から生まれる

                  という番組がテレビでやっている。

                  平安時代の貴族に生まれたらよかった。重ねを纏い、文を詠み、季節の移ろいを表現し競う。
                  なんて高尚な文化だったのか。貴族も感性や言霊を操らねば恋愛も成功しなかった時代をとても憧れる。

                  一方、町人たちには貴族のような派手な色な着物や金銀の装飾を禁止した。

                  歌磨呂の浮世絵から庶民の着物や帯を再現している新宿区のそめもの屋で見た「四十八茶百鼠」は
                  すべて煮染めたようだったが バリエーションに飛んでいた。
                  これが茶?これがグレー?というくらい地味だがだいたいのカラーバリエーションがあった。

                  日本の色の基となったような気がした。その時代に幕府が奢侈禁止令を出さなかったら、
                  日本も鮮やかな色を持って今の街や生活のあちらこちらが艶やかになっていたかもしれない。

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                  写真は工藤夕貴が平安時代の「重ね」を着付けてもらっているシーン。
                  化粧もカツラも本格的な専門家にやってもらっていた。
                  いま、現存する"顔師"などいるのだろうか、祇園の芸者さんもすべて白塗りしたという顔師の方はかなり高齢だった。
                  日本人は日本文化をもっと大切にすべきとおもう。
                  わたしは日本で生まれ育った外人だが、やはり生粋の日本人ってわけじゃない。
                  それでスペインのフラメンコなんていうジプシーの文化をやっているからこそ、よけいに日本っぽさを感じる。
                  意識さぜるを得ない。
                  わたしにとりフラメンコも日本の染物も素敵な外国の文化。


                  Turro'n

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                    住民のスペイン出張土産は伝統菓子のTURRONだった。TURRONを食べ食べ特急あずさに乗り甲府に向かう。
                    珈琲を注文して車窓を眺めると、アーモンドの香おばしさと上品な砂糖の甘さが、安物の固すぎるTURRONとは違うのだ。なんて幸せなんだ私は!って思う。

                    2014年の幕開けは、住民によって面舵いっぱいに運気があがっている感じがしている。
                    「よかったらうちに住めばぁ、、?」
                    住民なんておこがましい言い方だ。わたしの方こそ、ただ彼女の空き部屋を間借りしているだけです。

                    いい女__仕事や家事がすべてで来て気持ちまでいい女っていうのは何処にいるのかと思ったら、此処に居た。
                    何処まで仕事が出来るのか知らないがたくさんの部下を従え秘書までついていた。会社には専用の部屋があり、
                    ヘッドハンターにより引き抜かれて数ヶ月、
                    日本からは彼女一人で世界中に散らばる同僚と顔をあわせたのはこの度のマドリッド。周りをみわたせばだいたい10は歳上の男性ばかりだと言う。

                    エグゼクティブクラスのリクライニングは180度になり、隙き隙きの機内で暇なスチュワーデスが何度も白ワインのおかわりを持ってくるので、
                    映画が一本終わらないうちにグーグー寝てしまいアッという間に着いたという。
                    わたしが格安チケをとり安いが上にトランジットに時間がかかり、エコノミー席は広い骨盤と脚が前につっかえてギチギチな思いをして、
                    となりのデブの肘がテリトリーを超えてイライラし、一睡も出来ないで行くスペインとはまるで違う。

                    わたしは僻みっぽい性格だが、彼女に対しては違う。明らかな尊敬とはこういうことだ。(まぁ、恥ずかしくて本人には言ってないけどね)

                    20年以上も前にJTBの外人アテンドの通訳バイトをしてた時の友人。
                    それから結婚していたわたしは離婚し、彼女も結婚して離婚していた。
                    たびたびフラメンコショーに顔を出してくれ、細々と縁は切れなかったが、まさか一緒に住むとは思わなかった。

                    そして暮れに私が越して来てまだ二週間もたたないが、暮らし易い、なにより彼女が"一緒に住んでいてこんなに楽だと思わなかった"という。
                    よかった。わたしも同感。
                    広いホテルのような無駄なものが一切ないサロンやドデカイテレビ、ウォシュレット、駒沢公園のある生活を望んだ事もなかった!

                    ちっとも偉そうにしなくて気が利いて優しい、笑顔で余裕がある貴女…。
                    そして台所の棚にしまってある高そうなフードプロセッサーや使ったこと無いとゆうオーブンを使うのが楽しみ!

                    これからもよろしくお願いします。


                    En casa China

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                      初レッスンあとは、まるちゃんといたるくんの誕生日食事会@いつもの中華屋さん。
                      久々レッスン後でみんなお腹すいていたのか、どんどん運ばれてくる料理に無言で食べています笑!
                      みんな可愛いなぁ。


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