と或る本を読んだらスイッチが入ってしまった様だ。どんどん読みたくなった。
後にも先にも わたしの読書黄金時代は小学生の低学年だった。
学校の図書館の本を端から端まで読破したし、夏休みは図書館の学習室で
学校にはなかったフランス文学全集、
ロシア文学全集を読み漁った。
モーパッサン、カミュ、ポー、ドストエフスキー、サルトル、ボーボワールなんかを。
日本文学もずいぶん読んだ、三島や太宰や 夏目。あの岩手の銀河鉄道の夜や注文の多い料理店、名前をど忘れ。
石川啄木など詩や俳句なども好んだ。
石井和子や谷川俊太郎、ランボー、
結構、真面目な話が好きだった。
特に『次郎物語』、『女の一生』がすきだった。これはわたしの考え方の礎になっている二冊のように思う。
それから、猛烈なルイス・キャロルのファンだった。アリスシリーズは、
『不思議の国、、』『鏡の国、、』はもちろん、ドジソン先生として子ども達に捧げた数々の遊びや言葉、少女を撮った写真がたまらなく好き!
更には、テニエルの挿絵、マザーグースも大好きだった。
冒険好きで好奇心が強いのは、アリスシリーズと長くつ下のピッピが代表的なピッピシリーズ。
それからリンドグレーン、赤毛のアンシリーズ。
「ア」から始まった第一冊目は『アンクルトムの小屋』だった。
挿絵が昔ながらのエッチング風で、黒人のトムを鞭打つ挿絵が印象的で、
幼いわたしには読み進めるのが 辛すぎた。
たしか、7.8歳だった。